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2006年01月27日

伝わるコピー

「反省だけならサルでもできる」「好きだから、あげる」などのヒットコピーを数多く生み出した仲畑貴志さんが、NHK「課外授業 ようこそ先輩」に出演されていました。授業の課題は、自分の写真にコピーをつけるというもの。初めは戸惑っていた小学生たちも、授業が進むにつれて心の中の言葉を次々と書き出し、最終的にはオリジナリティ溢れる素敵なコピーを作っていました。

人の心に届く言葉を考え続けて30数年になるという仲畑さんがおっしゃるには、コピーには「実感と共感」が大切とのこと。「実感」とは、誰もが、うん、分かる分かる!と思うものであり、「共感」とは、威張っている人には誰も共感できないという類のもので、要するに、言葉を発した人の人格に関わることのようです。短い言葉の中にも、受け手は、その言葉の裏側の人格や真偽を見抜くというのですから、奥深い話ですね。

ヒットコピーを生み出しながらも、仲畑さんは40歳を過ぎてから、生きるのに辛くなった時期が3年も続いたそうです。それを乗り越えて生まれたコピーが、「生きるが勝ちだよ、だいじょうぶ」。自分を励ますための言葉でもあったそうですが、心に優しく響いて、何だか勇気づけられますね。立派なことはいくらでも技術で言えるけれど、その言葉に人は何も感じない、結局は心から出た言葉しか伝わらないともおっしゃっていましたが、音楽で伝えたいと思っている私にとって、考えさせられることの多い授業でした。
posted by MIHO at 22:54 | 表現